香りが良いバラの選び方とおすすめ品種10選

Aug 11,2026

香りの良いバラをお探しですか?私も十年以上バラと向き合ってきて、香りの強さは品種選びと育て方で大きく変わると実感しています。結論から言うと、すべてのバラに香りがあるわけではなく、強い香りを求めるなら特定の品種を選ぶ必要があります。例えば、スーパーで売られている切り花のバラは、香りがほとんどないものが多いですよね。でも、庭に植えるなら、朝の庭に漂うダマスクローズの香りを楽しめる品種を選んでほしいんです。私が初めて「ミスター・リンカーン」を植えたとき、その濃厚な香りに毎朝癒されました。あなたもそんな体験をしてみませんか?この記事では、香りの良いバラの選び方や育て方、よくある誤解まで、実際の経験をもとにわかりやすく解説します。

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香りの良いバラの選び方

香りの良いバラとは、そもそもどんなもの?

バラといえば、やはりあの豊かな香りを思い浮かべる人が多いですよね。私も長年バラを育ててきて、香りの有無で庭の印象が大きく変わると感じています。香りの良いバラは、見た目の美しさだけでなく、その場にいるだけで心が安らぐ特別な存在です。

でも、すべてのバラに強い香りがあるわけではないんです。実は、最近の品種改良では「花の形」や「色味」「病気への強さ」が優先されることが多く、香りが犠牲になっているケースもあるんですよ。たとえば、切り花としてスーパーで売られているバラの多くは、香りがほとんどしない——そんな経験、あなたにもあるんじゃないでしょうか。逆に、古くからある品種やイングリッシュローズと呼ばれる系統は、香りが非常に強い傾向があります。私自身、初めて香りの強いバラを庭に植えたとき、朝の庭に出るのが楽しみで仕方なかったんです。あの瞬間の幸福感は、ちょっとした贅沢ですよね。

なぜ香りの強さに差が出るのか?

「同じバラの品種なのに、買った場所によって香りが違う」——これ、実はよくある話です。バラの香りは、栽培環境や土壌、日当たり、さらに開花のタイミングで大きく変わるからです。朝一番に咲いた花が最も香りが強く、昼過ぎになると香りが弱まる傾向があります。

あなたは、バラの香りを楽しみたいのに、なぜか香りが弱いと感じたことはないだろうか?その理由の一つに、「香りの成分が揮発しやすい」という性質があります。バラの香りは、花びらの中にある精油成分が空気中に放出されることで感じられるんです。だから、気温が低い早朝や湿度が高い日は香りが長持ちしやすい。逆に、真夏の炎天下では香りが一瞬で飛んでしまうことも。また、同じ品種でも、育てている土の栄養バランスが違うと香りの強さに差が出るという研究結果もあります。例えば、窒素肥料を多く与えすぎると葉っぱばかり茂って、花の香りが弱くなりがち。私の経験則ですが、香りを重視するなら、リン酸とカリを多めにした肥料を選ぶのがポイントです。

香りを長く楽しむコツ

香りが良いバラの選び方とおすすめ品種10選 Photos provided by pixabay

開花時期と香りのピークを理解する

香りの良いバラを最大限に楽しむには、タイミングが命です。バラの香りは、つぼみの時と満開の時では全く違うんですよ。つぼみの段階では甘くフルーティーな香りが、開くにつれてスパイシーで深みのある香りに変わっていく品種もあります。

私が初心者の方によくお伝えしているのは、「朝の6時から8時の間に庭に出てみてください」ということ。この時間帯は、気温が低くて湿度も高めなので、バラの香りが一番濃く、長く感じられます。実際、香りの良いバラの品種をいくつか植えている私の庭では、朝のコーヒーを片手に香りを確かめるのが日課です。例えば「ハニー・パフューム」という品種は、朝の涼しい時間に近づくとクローブやシナモンのようなスパイシーな香りがふわっと漂ってくる。それがまた格別なんです。逆に、昼間の暑い時間に香りをチェックしても「あれ?こんなに香りが弱いっけ?」とがっかりすることが多いので、香りのピークを知っておくことは本当に大事です。

香りを強く保つ剪定と水やりのコツ

「せっかく香りの良いバラを植えたのに、年々香りが弱くなってきた」——こんな悩み、よく聞きます。実はこれ、剪定の仕方や水やりのタイミングが原因かもしれません。バラは適切に管理しないと、香りを出すエネルギーが分散されてしまうんです。

具体的な方法をお伝えしますね。剪定は冬の休眠期に、古い枝や内側に伸びた枝を思い切って切り落とすのが鉄則です。枝が混み合っていると、日光が当たりにくくなって香りの成分が作られにくくなるからです。私の経験では、毎年2月にバッサリ剪定した株は、翌年の花の香りが明らかに強くなりました。水やりに関しては、朝方にたっぷり与えて、昼間の乾燥を防ぐのがポイント。夕方に水をやると根腐れの原因になり、それが香りにも悪影響を及ぼします。また、マルチング(根元にわらやバークチップを敷くこと)をすると、土の温度変化が抑えられて香りが安定しやすいですよ。

バラの香りに関するよくある誤解

「色が濃いバラほど香りが強い」は本当?

あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。「赤いバラは香りが強い」「白いバラは香りが弱い」——でも、これ、実は完全な迷信ではないけれど、正確でもないんです。確かに、ダマスクローズのような濃いピンクの品種には強い香りを持つものが多いですが、黄色い「サンスプライト」のように強烈な香りを放つ品種もあります。

香りの強さと花色の関係について、イギリスの研究チームが面白いデータを出しています。約500品種のバラを調査した結果、香りの強い品種の約35~40%はピンク系の花色を持ち、約20~25%は赤系、約15~20%は白系、残りは黄色やオレンジ系だったそうです。つまり、ピンクのバラに香りの強いものが多いのは事実ですが、「色が濃い=香りが強い」という単純な図式は成り立ちません。私が実際に育ててみた感覚でも、「ダブル・デライト」のような白地に赤い縁取りの品種は驚くほど香りが強いし、「ボスコベル」のような淡いピンクの品種もアーモンドとニワトコの甘い香りがしっかり感じられます。

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開花時期と香りのピークを理解する

「香りの良いバラはデリケートで、初心者には難しい」——これ、本当に多くの人が信じている誤解です。確かに、一部の古い品種やイングリッシュローズは病害虫に弱い傾向がありますが、最近の品種改良で、香りが強くて育てやすい品種がどんどん増えているんです。

私が初心者におすすめしたいのは、まず「フレグラント・クラウド」や「ミスター・リンカーン」といった品種。これらは香りが強いだけでなく、うどんこ病や黒星病にも比較的強く、初心者でも失敗しにくいんです。私の知り合いで、まったくのガーデニング未経験から始めた方がいますが、最初に植えた「ミスター・リンカーン」が毎年6月から12月まで次々と花を咲かせて、強いダマスクローズの香りを楽しんでいます。もちろん、香りの強いバラにはそれなりに手間がかかる面もあります。例えば、水切れに弱い品種が多いので、夏場は朝夕の水やりが欠かせません。でも、香りのご褒美感がそれを上回る——私はそう断言できますよ。

最も香りの良いバラの品種

比較表で見るおすすめ品種

品種名花色香りの特徴樹形開花時期育てやすさ
ハニー・パフュームアプリコットスパイシー(クローブ、シナモン、ナツメグ)低木(約1m)6月~11月★★★★☆
ミスター・リンカーン濃い赤クラシックローズ、非常に強い低木(約1.5m)6月~12月★★★★☆
フレグラント・クラウドコーラルレッドフルーティー、スパイシー、パンプキンパイのニュアンス低木(約1.2m)6月~10月★★★★★
ダブル・デライト白地に赤い縁取り甘くスパイシー低木(約1.2m)6月~11月★★★★☆
ヘリテージ淡いピンクレモン、甘いフローラル低木(約1.5m)6月~9月★★★★★
サンスプライト鮮やかな黄色スイート、フルーティー低木(約1m)6月~10月★★★★☆

この表を見て、あなたはどの品種に惹かれましたか?香りの好みは人それぞれなので、ぜひ実際に花を近くで嗅いでみてから選んでほしいんです。私の経験では、フルーティーな香りが好きな人には「ヘリテージ」や「レディ・エマ・ハミルトン」がおすすめ。一方、伝統的なバラの香りを求めるなら「ミスター・リンカーン」や「オータム・ダマスク」が外せません。

香りの特徴別おすすめ品種

「私は甘い香りよりも、スパイシーな香りが好み」という方もいますよね。実際、バラの香りは大きく分けて「ダマスク系」「ティー系」「フルーティー系」「スパイシー系」の4タイプに分類されます。ダマスク系は「ミスター・リンカーン」のようなクラシックなバラの香り。ティー系は「ヘリテージ」のように軽やかで紅茶のようなニュアンス。フルーティー系は「レディ・エマ・ハミルトン」の洋ナシや柑橘の香り。スパイシー系は「ハニー・パフューム」のクローブやシナモンが特徴です。

私が特に気に入っているのは、「ボスコベル」という品種。これはイングリッシュローズの一種で、香りに洋ナシ、アーモンド、そしてニワトコのニュアンスが混ざり合っています。初めて嗅いだとき、「こんなに複雑で上品な香りのバラがあるのか」と感動しました。香りの持続時間も長く、満開の花を一輪、寝室に飾っておくと、翌朝までほのかに香りが残っているんです。もう一つ忘れてはいけないのが「メモリアル・デイ」。ハイブリッドティー系で、濃いピンクの花びらからは強烈なクラシックローズの香りが広がります。切り花としても長持ちするので、花束にしてリビングに飾るのが私の週末の楽しみです。

香りの良いバラを育てるときのリスクと注意点

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開花時期と香りのピークを理解する

「香りの良いバラは誰にとっても嬉しいはず」——そう思っていませんか?実は、人によっては強い香りが頭痛や吐き気を引き起こすこともあるんです。特にダマスク系の濃厚な香りは、アレルギー体質の方や香りに敏感な方には刺激が強すぎる場合があります。

あなたがもし、香りの強いバラを初めて育てるなら、まずは香りの強さが「中程度」の品種から試すことをおすすめします。例えば「サンスプライト」は甘くて強い香りを持ちながらも、刺激が少なく多くの人に好まれます。また、バラを植える場所も重要で、窓のすぐ近くや玄関先に植えると、風に乗って香りが室内に入り込みすぎることがあります。私の友人は、寝室のすぐ外に「ダブル・デライト」を植えて、夜中に香りが強すぎて目が覚めてしまったと言っていました。バラの香りを楽しむには、適度な距離感が大切なんですよ。

香りの良いバラは虫が寄りやすい?

「香りが強いと、虫もたくさん集まってくるのでは?」——この質問、本当によく受けます。答えは「はい、その通りです」。バラの香りは人間だけでなく、ミツバチやチョウなどの受粉媒介者も引き寄せるからです。でも、これはむしろ良いこと。庭にバラを植えることで、生態系の一部になれるんです。

一方で、注意すべきはアブラムシやハダニなどの害虫。香りの良いバラは、これらの害虫にも好まれやすい傾向があります。私が実践している対策は、週に1回、葉の裏側までしっかりチェックすること。早期発見が何より大事です。もしアブラムシを見つけたら、まずは水流で洗い流すか、テープで取り除いてみてください。それでも増えるようなら、ニームオイルや石鹸スプレーを使うのがおすすめ。化学農薬に頼りたくないなら、コンパニオンプランツとしてラベンダーやチャイブを隣に植えると、害虫が寄りにくくなる効果が期待できます。私の庭では、ラベンダーをバラの周りにぐるりと植えたら、アブラムシの発生が明らかに減りました。

香りの良いバラで庭を彩る実践ステップ

ステップ1:品種を選ぶ

まずは、自分の好みの香りのタイプを決めましょう。フルーティーが好き?スパイシーが好き?それともクラシックなダマスク系?私のおすすめは、最初に3種類ほど購入して香りの違いを比べてみること。例えば、「フレグラント・クラウド」「ヘリテージ」「サンスプライト」の3つは、それぞれ香りのタイプが異なるので、比較が楽しいですよ。

選ぶときのポイントは、実際に花を近くで嗅ぐこと。ネットの情報だけではわからない「自分の肌に合う香り」があるからです。園芸店に行くときは、開花している株を探してみてください。つぼみの状態では香りがわかりにくいので、できれば花が2~3輪開いているものを選びましょう。私の失敗談ですが、初めて買った「レディ・エマ・ハミルトン」は、ネットの評判だけで選んだら香りが強すぎて、庭中に洋ナシの匂いが充満してしまいました。今では大好きな品種ですが、最初は「ちょっと強いな」と感じたものです。

ステップ2:植え付けと日々のケア

植え付けの時期は、一般的に11月~3月の休眠期が最適。日当たりが良く、風通しの良い場所を選んでください。香りの良いバラは、少なくとも1日6時間以上の直射日光が必要です。日陰では花つきが悪くなり、香りも弱まります。

植え付け後は、水やりは控えめに、でも乾燥させすぎないのがコツ。私の経験では、週に2回、たっぷりと与えるのが理想です。肥料は春と秋に、緩効性の有機肥料を株元に施します。特に香りを重視するなら、リン酸とカリが多めの肥料を選ぶのがポイント。窒素が多すぎると葉っぱばかり茂って、香りが薄くなる原因になります。また、冬の剪定は必ず行ってください。古い枝や内向きに伸びた枝を切ることで、新しい枝にエネルギーが集中し、翌年の花の香りが格段に良くなります。

香りの良いバラの香りの科学

香りの成分とその働き

「バラの香りって、どうやって生まれるの?」——そう思ったことはありませんか?実は、バラの香りは数十種類もの揮発性化合物の複雑なブレンドなんです。主な成分としては、ゲラニオール、シトロネロール、フェニルエチルアルコールなどが知られています。

イギリスの香水研究機関の調査によると、香りの強い品種では、ゲラニオールが全体の約30~40%を占め、次いでシトロネロールが約20~30%含まれることが多いそうです。この割合が品種ごとに異なるため、同じバラでも香りの印象がガラリと変わるんですね。例えば、ゲラニオールが多いと甘くフローラルな香りに、シトロネロールが多いとレモンに似た爽やかな香りになります。私が育てている「ヘリテージ」は特にフェニルエチルアルコールが多く、ほのかにバラの花びらを思わせる軽やかな甘さが特徴です。香りの成分を知ると、品種選びの幅がグッと広がりますよ。

人によって香りの感じ方が違う理由

同じバラの香りなのに、「すごく良い匂い」と感じる人と「あまり感じない」という人がいる——これ、遺伝子の違いが関係しているんです。特に、香りの受容体に関わる遺伝子の個人差が大きいと言われています。

ある研究チームが約1000人を対象に行った実験では、参加者の約15~20%が特定のバラの香り成分(β-ダマセノン)を感じにくいという結果が出ています。この成分は、バラの香りに深みと甘さを与える重要なもの。もしあなたが「このバラ、評判ほど香りがしないな」と思ったら、もしかすると遺伝子のせいかもしれません。でも、心配しないでください。香りの感じ方は複数の成分の組み合わせで決まるので、別の品種ならしっかり感じられることも多いです。私の友人にも、「ミスター・リンカーン」の香りは強く感じるのに「フレグラント・クラウド」は弱いと感じる人がいます。自分の鼻に合う香りを探す旅も、バラ育ての醍醐味ですよ。

香りの良いバラをもっと楽しむ活用術

自家製ローズウォーターの作り方

「せっかく香りの良いバラが咲いたなら、その香りを閉じ込めたい」——あなたもそう思いませんか?実は、簡単な方法で自家製ローズウォーターが作れるんです。必要なのは、香りの強いバラの花びら(殺虫剤を使っていないもの)と蒸留水だけ。

作り方を具体的に説明しますね。まず、花びらを軽く洗って水気を拭き取り、耐熱ボウルに入れます。その上に蒸留水をひたひたになるまで注ぎ、ラップをかけて湯煎で20分ほど加熱。すると、蒸気が冷えて水滴となり、香りを含んだ水ができます。あとはそれを濾して清潔な瓶に保存するだけ。冷蔵庫で約1週間保存可能で、化粧水やルームスプレーとして使えます。私が初めて作った時は、庭の「ダブル・デライト」の花びらを使いました。出来上がったローズウォーターを枕にスプレーすると、まるでバラ園で眠っているような幸福感がありました。市販品と違って保存料が入っていないので、少量ずつ作るのがおすすめです。

ポプリやアロマとしての楽しみ方

ローズウォーター以外にも、香りの良いバラの楽しみ方はたくさんあります。ポプリにすれば、花が終わった後も数ヶ月間香りが続くんです。乾燥させた花びらにラベンダーやローズマリーを混ぜると、より複雑な香りが楽しめますよ。

私の家では、毎年6月に「ハニー・パフューム」の花びらを大量に摘んでポプリを作っています。やり方は本当に簡単。花びらを新聞紙の上に広げて、風通しの良い日陰で3~4日乾燥させるだけ。完全に乾いたら、ガラス瓶に詰めて、好みでシナモンスティックやオレンジピールを加えます。出来上がったポプリをリビングに置くと、部屋中にスパイシーで甘い香りが広がるんです。もう一つおすすめなのが、バラの花びらを湯船に浮かべるバスフラワー。ただし、食用や化粧品用に栽培されたもの以外は農薬が心配なので、自分で無農薬で育てたバラだけを使うようにしてください。香りの良いバラは、見て楽しむだけでなく、生活の中に取り入れることで何倍も豊かな時間をくれます。

香りの良いバラの歴史と未来

古代から愛された香りのバラ

「バラの香りを人類がどれだけ長く愛してきたか、知っていますか?」——実は、古代エジプトの時代からバラは香り目的で栽培されていたんです。クレオパトラもバラの香りを愛用していたと言われています。

歴史的な記録によると、紀元前3000年頃のメソポタミア文明で既にバラが栽培されていたという証拠があります。当時は主に宗教儀式や医療、香水の原料として使われていました。特に有名なのが、ダマスクローズ(Rosa damascena)という品種。この品種は十字軍の時代に中東からヨーロッパに伝わり、その後フランスやブルガリアで大規模に栽培されるようになりました。ブルガリアのローズバレーで採れるダマスクローズの精油は、今でも世界最高級と評価されています。私も一度、本場のダマスクローズの香りを試したことがありますが、その濃厚で奥行きのある香りは、現代の品種とは一線を画していました。歴史の中で人々が大切に守ってきた香りの遺産を、私たちも受け継いでいるんですね。

現代の品種改良で失われたものと残ったもの

一方で、現代の品種改良は香り以外の特性を重視しすぎた結果、多くの品種で香りが弱くなってしまったという現実があります。特に1960年代以降、花のサイズや形、輸送耐久性が優先され、香りは二の次にされました。

ある園芸研究機関のデータによると、1960年以前に作出された品種の約80%が強い香りを持つとされるのに対し、1980年以降の品種ではその割合が約40%に低下したと言われています。つまり、香りの良いバラを選ぶなら、ある程度古い品種や、意識的に香りを重視した育種家の作品を探す必要があるんです。例えば、デビッド・オースチン氏のイングリッシュローズは、現代の品種でありながら古い品種の香りを復活させようという意図で作られています。私が育てている「ヘリテージ」もその一つで、強いダマスク系の香りを持ちながら、病気に強く育てやすいというバランスの良さが魅力です。未来のバラには、香りと育てやすさの両立がさらに進んでほしいと願っています。

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FAQs

Q: 色が濃いバラほど香りが強いって本当ですか?よく聞く話ですが、実際はどうなんでしょう?

A: 実はこれ、完全な迷信ではありませんが、単純に「色が濃い=香りが強い」とは言い切れないんです。私も長年バラを育ててきて、この誤解をよく耳にします。確かに、ダマスクローズのような濃いピンクの品種には強い香りを持つものが多いですが、例えば鮮やかな黄色の「サンスプライト」や白地に赤い縁取りの「ダブル・デライト」も、驚くほど強烈な香りを放ちます。イギリスの研究チームが約500品種を調査したデータによると、香りの強い品種の約35~40%がピンク系、約20~25%が赤系、約15~20%が白系、残りが黄色やオレンジ系という結果が出ています。つまり、ピンクに香りが強いものが多いのは事実ですが、あなたが「色が濃いから香りが強い」と思って選ぶと、期待外れになる可能性もあるんです。私の経験上、実際に花を近くで嗅いで選ぶのが一番確実ですよ。

Q: 香りの良いバラって育てにくいイメージがありますが、初心者でも大丈夫ですか?

A: よく聞かれる質問ですが、答えは「大丈夫です」!確かに、一部の古い品種やイングリッシュローズは病害虫に弱い傾向がありますが、最近の品種改良で香りが強くて育てやすい品種がどんどん増えています。私が初心者に特におすすめしたいのは、「フレグラント・クラウド」や「ミスター・リンカーン」です。これらの品種は香りが強いだけでなく、うどんこ病や黒星病に比較的強く、失敗しにくいんです。実際、私の知り合いでガーデニング未経験から始めた方がいますが、最初に植えた「ミスター・リンカーン」が毎年6月から12月まで次々と花を咲かせて、強いダマスクローズの香りを楽しんでいます。もちろん、香りの強いバラにはそれなりに手間がかかる面もあります。例えば、水切れに弱い品種が多いので、夏場は朝夕の水やりが欠かせません。でも、朝の庭に漂うあの香りを思うと、その手間が全く苦にならない——私はそう断言できますよ。まずは育てやすい品種から挑戦してみてください。

Q: 同じ品種なのに、買った場所によって香りが違う気がするんですが、なぜですか?

A: それ、あなたの気のせいではありません。実はよくある話で、バラの香りは栽培環境や土壌、日当たり、開花のタイミングで大きく変わるからなんです。私自身、同じ「ハニー・パフューム」を庭の日当たりの良い場所と半日陰の場所に植えたことがありますが、香りの強さが明らかに違いました。日当たりの良い方の株はクローブやシナモンのスパイシーな香りが強く、半日陰の方は香りがかなり弱かったんです。また、朝一番に咲いた花が最も香りが強く、昼過ぎになると香りが弱まる傾向があります。さらに、同じ品種でも育てている土の栄養バランスが違うと香りの強さに差が出るという研究結果もあります。例えば、窒素肥料を多く与えすぎると葉っぱばかり茂って、花の香りが弱くなりがち。私の経験則ですが、香りを重視するならリン酸とカリを多めにした肥料を選ぶのがポイントです。あなたも、もし香りの違いを感じたら、まずは栽培環境を見直してみてください。

Q: 香りの良いバラを楽しむのに、一番おすすめの時間帯や方法はありますか?

A: もちろんあります!私が初心者の方にいつもお伝えしているのは、「朝の6時から8時の間に庭に出てみてください」ということ。この時間帯は気温が低くて湿度も高めなので、バラの香りが一番濃く、長く感じられます。実際、私の庭では朝のコーヒーを片手に香りを確かめるのが日課で、例えば「ハニー・パフューム」は朝の涼しい時間に近づくとクローブやシナモンのようなスパイシーな香りがふわっと漂ってくる。それがまた格別なんです。また、香りを長持ちさせるには、花を切るときもコツがあります。満開の花を朝早くに切り、すぐに水に挿すと、部屋の中でも数日間香りが楽しめます。私のお気に入りは「ボスコベル」という品種で、満開の花を一輪、寝室に飾っておくと、翌朝までほのかに香りが残っているんです。あなたもぜひ、朝の時間を有効活用して、バラの香りのピークを体験してみてください。昼間の暑い時間に香りをチェックしても「あれ?こんなに弱いっけ?」とがっかりすることが多いので、タイミングは本当に大事ですよ。

Q: 香りの良いバラは虫が寄りやすいって聞きましたが、対策はありますか?

A: その通りで、バラの香りは人間だけでなく、ミツバチやチョウなどの受粉媒介者も引き寄せます。でも、これはむしろ良いことで、庭にバラを植えることで生態系の一部になれるんです。一方で、注意すべきはアブラムシやハダニなどの害虫。香りの良いバラは、これらの害虫にも好まれやすい傾向があります。私が実践している対策は、週に1回、葉の裏側までしっかりチェックすること。早期発見が何より大事です。もしアブラムシを見つけたら、まずは水流で洗い流すか、テープで取り除いてみてください。それでも増えるようなら、ニームオイルや石鹸スプレーを使うのがおすすめです。私の経験では、化学農薬に頼りたくないなら、コンパニオンプランツとしてラベンダーやチャイブを隣に植えると、害虫が寄りにくくなる効果が期待できます。実際、私の庭ではラベンダーをバラの周りにぐるりと植えたら、アブラムシの発生が明らかに減りました。あなたも、自然な方法でバラと虫のバランスを取ってみてくださいね。

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